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ここは朔が支配人を務める劇場《閑古鳥の啼く朝に》のサロンです。上映案内から、日々のつれづれ事まで。          のんびりまったり更新中。renewal:07/05/02
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2024.11.23 (Sat)
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 相変わらず、突然の就職口にぐるぐる考え続けていたわけですが……

 朔って、本当に先生に大事にされてるなぁと思うと涙が出てきました。
 この茶道の先生とは、大学茶道部の顧問として出会いました。
 在学中の4年間教えて頂いて、社会人になっても先生の社中に入って茶道を続けたいと朔は思っていたのですが、なんと決まった赴任先は中部地方。
 さすがにお稽古の度に京都に通うのはキツイ、しかも参加出来るのは月に1回あるかないかの日曜のお稽古だけ……
 という状況に陥ってしまい、挫けかけたところ、それでもやっぱり先生の下でお稽古を続けようと決心したのは、先生からおきものを頂いたことでした。
 まだしつけ糸も掛かった状態の、京呉服の老舗で名の通ったお店の色無地です。
 その時先生は、色的に若い人向きだし、身長的に朔しか着られる人がいないから、と言って譲って下さったのですが、今年の初釜で初めて先生のお孫さんにお会いし、そのお嬢さんでも充分に着られそうなことに気付きました。
 もしかしたらお嬢さんの好みではなかったのかもしれませんが、先生から頂いたおきものは、朔の一生の宝物です。
 おきものを頂いたからには無駄にしないよう、お稽古を続けなくては!と思いました。
 そしてそれから、先生も大変お忙しいのに、朔のために月に必ず1回、多い時には2回3回と、日曜日のお稽古を組んで下さったのです。
 この、週末になればお稽古のために京都に戻れる、ということが、中部地方で働いていた頃の朔を支えてくれていました。
 京都に通えるよう、茶道を続けられるように、お金を稼ごう。それだけがモチベーションでした。

 そのおかげで社内での実績も上がり、とうとう京都支社への異動を認められ、念願かなって京都へ戻って来られてからも、相変わらず日曜日しかお稽古出来ない朔のために、時間を縫ってお稽古の日取りを決めて下さっています。
 8日のお稽古も、本当は火曜日の組の振替だったにも関わらず、朔は日曜のお稽古にしか参加出来ないから、参加していいよって声を掛けて頂いたものです。
 今月は本来のお稽古日程ならば15日のお稽古の1度だけ、しかもいきなり奥のお稽古だったはずが、先生にお声を掛けて頂けたおかげで、初心に戻ったお稽古をすることができました。

 そして今回の、この紹介……。
 朔は前々から、「茶道さえ続けられて京都に住めたら仕事は何でもいい」って言ってたんです。
 先生はそれをちゃんと覚えてくれはっていて、それで紹介して下さったんです。
 本当にありがたくて、涙が出てくる……。
 今の職場だと、どうしても土曜日のお稽古に参加出来なくて、それがかなりストレスです。
 きちんと月3回お稽古したい(本音を言うなら、大学時代のように週2回のお稽古+月3回のお稽古くらいにお稽古漬けになりたい)。
 しかも、今の職場は30歳過ぎても働けるとは思えない(体力的にも精神的にも)。
 それも、こんなに朔のことを大事にしてくれはっている先生のご紹介。
 転職……したいです。
 やっぱり、お金じゃなくて、そういう夢(自分のやりたいこと)とか人と人とのつながりとか、そっちの方が大事ですよね……??
 事務職なら、定年まで働けそうだし(?)。

 こんなに朔のことを考えて良くしてくれる先生を信じて、受けてみようかな……。
 

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