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ここは朔が支配人を務める劇場《閑古鳥の啼く朝に》のサロンです。上映案内から、日々のつれづれ事まで。          のんびりまったり更新中。renewal:07/05/02
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2024.04.29 (Mon)
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2011.01.01 (Sat)
 エアーティアの近く、南に数日の距離に学問都市セイナッハがある。
 セイナッハは古くから自治都市として独自に発達してきた都市であり、円い城壁に囲まれた内部は、中心に聳える総学長の塔を起点にケーキをカットするように特徴あるいくつかの地区に分かれている。
 それぞれの地区には学長がおり、独自の知識体系を形成してきた。
 中でも古いのは歴史地区で、歴代の総学長を幾人も排出してきた名門である。
 現在の歴史地区学長の名はソリュート・ハース。50を幾つか過ぎた、世の中に何一つおもしろいことなどない、とでもいうような仏頂面が地顔になってしまっている男だ。
 彼の父親もかつては歴史地区の学長を務めており、現在は総学長の座に就いている。
 ハース家の家名は、半エルフであり永くセイナッハの総学長を務めたレーン・ハースに由来する。
 レーン・ハースは生涯独身を貫いたが、代わりに多くの養子を育て上げ、ソリュートの家もそうして始まった傍流の家系である。
 先祖はおよそ1000年前、セーナ女王時代の歴史地区学長リッタ・ハースまで遡ることができた。
 そして今から12年前、ソリュートに待望の跡継ぎが誕生した。
 

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