創作帽子屋《いかさま堂》

　なかなかまとまった時間が取れなくて難航していた創作帽子屋《いかさま堂》ですが、外観もおおよそ出来てきました
　　
　後は、お決まりの着色をして組みたてていくだけですね

　しかし相変わらず着色にためいらいのある朔さんは、先に高級時計店《気まぐれ屋》の設計図を描きはじめたり。笑
　店の、というよりは、からくり時計の試作品を作ってみただけですが。
　高級時計店《気まぐれ屋》については、店の内部というより、やっぱり店の正面にあるからくり時計が本命です！
　これさえ満足する出来栄えになれば問題ないのですが、朔、からくり時計ってそういえばあんまり見たことがなかったです……
　えーと、たぶん一番大がかりなからくり時計を見たのは、チェコ、プラハの天文時計。
　立派なのってたぶんそれだけで、あとは名古屋の御園座近くのものとか、あとは家庭用のもの。
　参考になるのは当然プラハの天文時計ですけど、あんな装飾的な芸術品、直径2.5ｃｍの紙で時計盤を作ることなんて無理

　ぐぉぉぉ、どうすれば……
　そういえば、まだ真鍮の看板にも手を付けてません！
　もうこっちは、やわらかいワイヤーで作ろうかなぁとも思ったり。
　どうやら完成まではまだ一波乱ありそうですねぇ。

　そういえば、母上がこの部屋に一泊するのですが、すでに組み立ててる２つを隠すところがない……。
　見られて恥ずかしいわけじゃないんですけど、口に出さずとも内心「やっぱり（父親と）血が繋がってるのね～」とか思われたら、心底嫌だ。
　本当に嫌だ。
　想像するだけで、クソジジイ死ね！と思います。
　あー、どうしてあの男が一級建築士なんだろう。
　あの男さえいなかったら、朔は理数系も本気で勉強してもしかしたら建築学科に進学してたかもしれないってのに。
　あの男が好きだというものを朔も好きだと感じることが、心底嫌だ。
　どうしよう、やっぱり隠そうかな。
　でも妙にデカイし、紙製だから潰れたり破れたりしたら困るしな……。
　しかも、隠してるのを見つけられたらそれこそ目も当てられない。笑

　困ったぞー。

　さて。
　悩みつつも、今週の劇場上映の準備に取り掛かります！