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ここは朔が支配人を務める劇場《閑古鳥の啼く朝に》のサロンです。上映案内から、日々のつれづれ事まで。          のんびりまったり更新中。renewal:07/05/02
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……。
2009.02.17 (Tue)
 うーん。
 カレンダーによれば、今日は何かを書かねばならぬ日。
 さりとて適当な話題も見付からないので、『stories of night』について極力ネタバレにならない程度に補足説明(というか言い訳)をしてみる。

 まず、一番意外な結果になったのはアーサーですかね。
 アーサーはあの中で唯一「正義・常識・救世主」として投入したはずなんですがねー…。
 それが何故なんなことに……。
 アーサーが自ら暴走をはじめたとしか思えません。

 教授の正体も当初とは違った方向に。
 というか正体も何も、書きはじめた頃は何にも考えてなかったわけですが。
 hを書いてた頃には、ウォルターが実は教授だった(そしてあの城にはウォルターと珠璃しかいない)、とかでもいっかなーとちらっと思ったりしたし。
 ……まぁそもそも、「正体」といえるほどのものかは依然不明ですけどね、はははっ。

 双也、ウィラ、ウィルの名前に意味はありません(=特定の個人を識別するものではない)。
 ハンスもそうかもしれない。

 書き終わったお話を読んでみて思うのは、「あらまぁ、よく分からないお話だこと!」ということ。笑
 何もかもが混沌としてますなぁ。
 書いた本人からしてそう思うのだから、読んで下さった方はもっと混乱することでしょう。

 ……でも(個人的には)そういうの、面白い気がする。
 例えば上記の「名前が特定の個人を識別するものではない」っていうの、小説の手法としてはすごい面白くないですか?
(ex.最初に出てきたのはトマス・モアだったと思ったのに、三人称の視点で進んでいくうちにいつのまにか主役がトマス・アクィナスに摩り替っていた、とか)

『stories of night』には紺碧色の瞳の女性が多々出てきますが、それがすべて同じ人物であろうとなかろうと、朔にとってはどうでもいいんです。

 このお話は、「あらかじめ設定されたキャラクターが台本通りの演技をする」のではなく、「決められたストーリーを、それを演じられるキャラクターが演じる」というものになりました。
 なんともフレキシブル。
 
 うーん、自分で説明してて言葉がしっくりこないんですけど、最後まで読んでもらって、少しでも何が言いたいのかを感じ取って頂けたら幸いです。

 というわけで、『stories of night』は読んでくれた人の数だけ結末のあるお話のようです。
 はっきりとした結末はあるようでないので、好きなように解釈&「妄想」して下さい。笑
 むしろ、読んでくれる人がいなきゃいつまでも完結しない物語かも。
 読者の「妄想」があってはじめて完結するという、なんとも他力本願な作品です。笑

 ただ基本あんまり考えないで書いたお話なので、真面目に読むと混乱するだけだと思いますよー。笑
 時間とか場所とか真実とか、そんなこととは無縁の世界観なのでした。 


以上。

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