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ここは朔が支配人を務める劇場《閑古鳥の啼く朝に》のサロンです。上映案内から、日々のつれづれ事まで。          のんびりまったり更新中。renewal:07/05/02
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2024.05.11 (Sat)
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これ。
2009.02.11 (Wed)
今、読んでる本(?)。


 ……本?
 というか、高校時代に夏休みの宿題とかに出されていた問題集?

 正直、宿題以外で開いたことなかったです。
 で、今更ながら最初の「はしがき」とかから読み始め、目からウロコというか「もっとはやく読んでおけば良かった!!」ということがたくさん。
 そもそも朔の「勉学」って、好きなもの以外はアウトオブ眼中度が高いので、基礎をすっ飛ばしてることがあまりにも多い。笑
 古今伝授を知らないくせに国文学の単位を取る、とか。
 平均律の意味を知らないままでピアノを弾く、とか(「ニッポンの教養」で今日知った)。
 漢文にしても、訓読するのに苦労したことがなかったので大の得意といえば得意だった(というか暗号文のようで大好きだった)のですが、最近勉強って何事も基礎からの積み重ねだよなーと思ったので、『基礎からの漢文』(数研出版)を開いてみた次第。

 これを高校時代にもっと真剣に勉強しておけばなぁ。
 あああ、惜しいことをした。
「ヲコト点」「テニヲハ」の由来ってそんなとこにあったのか!とか、誰も教えてくれなかった。
 目からウロコだ。
 いや、先生方からしたら、「そんなの知ってて当然だろう」だったのかもしれないけれど。
 呉音・漢音・唐音は、自分でもぼんやり考えてたとおりだったのでちょっとうれしい。

 今の所読んでて何よりエキサイティングだったのは、「四 訓読/1訓読の歴史」である。
 全くの外国語である漢文を日本語風に読み込んでいった当時の人々の智恵!
 すっごいなぁ、すっごいなぁ!
 この感動を伝えたいので、引用してみる。

『……それなら「川→セン→かわ」と考えないで、いきなり、「川→かわ」と読んでしまおう、という工夫である。/英語でいうなら、「river→リバー→川」とせず、「river→かわ」と読んでしまおう、ということに当たる、たいへんな発明だったのだ。』

 それまで文字を持たなかった日本人が、外国語を我が国の言葉に置き換えて自分たちの文字にしてしまう。
 しまいには自分たちの文法に置き換えて読み書きする技術まで作ってしまうんですよ!

 いや~それにしても、江戸時代の人々が、その昔漢字を取り込んだ時の情熱で英語を勉強していたならば、今頃夢でなく「river→かわ」と読んでいた時代が到来していたかもしれないんですよね。
 というか、もし日本の隣が英語圏の国だったら、今頃日本語はアルファベットだったかもしれない。笑

 I love you.
   ↓
  ハ  ス  ヲ 
 I love you.   ⇒われハきみヲあいス。
     レ  
 みたいな。笑

 うん。英語も中国語も結構SVOCで似通ってるから、漢文を一二点とかレ点で読めるなら英語も結構同じ手順で読めちゃうかもしれない。笑

 くぅぅっ面白いなぁ!!

 最後に、久々に高校時代好きだった詩に再会したので覚書。
 
  静夜思  李白
 牀 前 看 月 光
 疑 是 地 上 霜
 挙 頭 望 山 月
 低 頭 思 故 郷

「疑ふらくは」って!
 どんだけ素敵なんですか!!
 ああああ、古典だ、ロマンだ、カッコ良すぎるぜぃッ!!
 言い回しもツボだし、場景が綺麗★

 …それにしても、やっぱりこの頃から望郷好きだったんだなぁ。笑

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