ここは朔が支配人を務める劇場《閑古鳥の啼く朝に》のサロンです。上映案内から、日々のつれづれ事まで。 のんびりまったり更新中。renewal:07/05/02
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小栗虫太郎著『黒死館殺人事件』
朔がこの小説の存在を初めて知ったのは、はやみねかおる氏の夢水清志郎シリーズの中であったから、たぶん小学生か中学生の時であった。
その中で、語り手である三つ子の長女亜衣ちゃんが、自分の読書好きと特に推理小説好きを紹介するために、中学生にして既に小栗虫太郎の作品まで読んでいる、といったふうに書いてあったのだ(と記憶している)。
当時、読書量特に推理モノとファンタジーについてはかなり読んできたと自負していた朔は、かなりライバル意識を刺激されたけれども(笑)、その頃はまだ外国文学に傾倒していたので、邦人作品にはそれほど食指が動かず、結局そのままになってしまった。
で。
22日の日曜日。
小金を握りしめた朔さんは、意気揚々と京都駅の裏にあるアバンティのワンフロア一面に広がる本の海へと遊びに出かけて行ったのであった。
えーと、蔵書量50万冊?くらいの規模の本屋さん??(うろ覚え)
昼過ぎに起きて、ご飯も食べぬまま3時間くらいかけて、隅から隅まで本棚の間を練り歩きました~
幸せだった~
まぁ、行政だの法律だのといったお堅い専門書とか参考書コーナーは素通りですがね(それでも母校の赤本だけはチェックした)。
で、購入したのが、つなビィにも載せた『英国貴族の暮らし』(田中亮三)と、小栗氏の『黒死館~』だった。
(ホントはもう一冊欲しい本があったけど、予算の都合泣く泣く諦めた…)
『英国~』の詳しい感想は省くが、この本はカラー写真も多く取材もしっかりしていて本当に楽しい一冊だった!
で、話戻って小栗氏の『黒死館~』だが。
まだ半分くらいしか読めてないが、この小説を本当に中学生が読破し、なおかつ余すことなく内容を理解出来たのだとすれば、その子は天才or将来の大犯罪者だろう……(と思う)。
いやはや、なんともペダンチック。
朔には内容の3分の1も理解出来ませーん笑
どうにかあらすじだけは追えてる感じ?
それでも「面白い」と感じ、先へ先へと読み進もうとするのだから人間って面白い生き物だなぁ、と他人事の様に思ってみたり。
この小説は本当に、何というかまぁ、外国の古典文学(特に詩や金言など)から、魔法、錬金術、はては(毒)薬学などの医学分野まで、ありとあらゆる分野の蘊蓄がこれでもかと言わんばかりにあふれ返っているのだ。
特に文学からの引用は原語(英語にはあらず)でのルビが振られ、その音韻学的発声法が心理トリックになっていたりと、なんともはや小栗虫太郎という人は一体どういう素養をもった人だったのだろうと…もう「すごすぎる」としか言いようが……。
すごすぎて、どこまでが作者の大風呂敷なのかすら見当の付けようもなく、すべてを鵜呑みにして読み進めてゆくのみなり。
これはもう博識の一言にも収まりきるまい。
というわけで、この中で展開されている論理的推理にはまったくもって理解が追いつかないのだけれど、けれどなぜか「面白い」んだよなぁ。
取説とかマニュアル本とか、読んでて理解出来ないのもは悉く面白くないのに、それが「小説」ならば面白いと感じる。
なんでだろう?
それが、物語がもつ最大の魅力(魔法・武器)なのかなぁと思ってみたり。
と言うわけで、今回のタイトルは「訳の分からないものを読む」でした。
さて。
ネット復活へ向けて、朔からの働きかけの部分はあとはもうパソコンの接続と設定のみの段階まできました
今は回線の開設工事待ちです。
それさえ終わればあとは繋ぐだけ(のハズ)
大変長らくお待たせしてしまいました。
もう少しですので、あとほんの少し、お待ち下さいませ
朔がこの小説の存在を初めて知ったのは、はやみねかおる氏の夢水清志郎シリーズの中であったから、たぶん小学生か中学生の時であった。
その中で、語り手である三つ子の長女亜衣ちゃんが、自分の読書好きと特に推理小説好きを紹介するために、中学生にして既に小栗虫太郎の作品まで読んでいる、といったふうに書いてあったのだ(と記憶している)。
当時、読書量特に推理モノとファンタジーについてはかなり読んできたと自負していた朔は、かなりライバル意識を刺激されたけれども(笑)、その頃はまだ外国文学に傾倒していたので、邦人作品にはそれほど食指が動かず、結局そのままになってしまった。
で。
22日の日曜日。
小金を握りしめた朔さんは、意気揚々と京都駅の裏にあるアバンティのワンフロア一面に広がる本の海へと遊びに出かけて行ったのであった。
えーと、蔵書量50万冊?くらいの規模の本屋さん??(うろ覚え)
昼過ぎに起きて、ご飯も食べぬまま3時間くらいかけて、隅から隅まで本棚の間を練り歩きました~
幸せだった~
まぁ、行政だの法律だのといったお堅い専門書とか参考書コーナーは素通りですがね(それでも母校の赤本だけはチェックした)。
で、購入したのが、つなビィにも載せた『英国貴族の暮らし』(田中亮三)と、小栗氏の『黒死館~』だった。
(ホントはもう一冊欲しい本があったけど、予算の都合泣く泣く諦めた…)
『英国~』の詳しい感想は省くが、この本はカラー写真も多く取材もしっかりしていて本当に楽しい一冊だった!
で、話戻って小栗氏の『黒死館~』だが。
まだ半分くらいしか読めてないが、この小説を本当に中学生が読破し、なおかつ余すことなく内容を理解出来たのだとすれば、その子は天才or将来の大犯罪者だろう……(と思う)。
いやはや、なんともペダンチック。
朔には内容の3分の1も理解出来ませーん笑
どうにかあらすじだけは追えてる感じ?
それでも「面白い」と感じ、先へ先へと読み進もうとするのだから人間って面白い生き物だなぁ、と他人事の様に思ってみたり。
この小説は本当に、何というかまぁ、外国の古典文学(特に詩や金言など)から、魔法、錬金術、はては(毒)薬学などの医学分野まで、ありとあらゆる分野の蘊蓄がこれでもかと言わんばかりにあふれ返っているのだ。
特に文学からの引用は原語(英語にはあらず)でのルビが振られ、その音韻学的発声法が心理トリックになっていたりと、なんともはや小栗虫太郎という人は一体どういう素養をもった人だったのだろうと…もう「すごすぎる」としか言いようが……。
すごすぎて、どこまでが作者の大風呂敷なのかすら見当の付けようもなく、すべてを鵜呑みにして読み進めてゆくのみなり。
これはもう博識の一言にも収まりきるまい。
というわけで、この中で展開されている論理的推理にはまったくもって理解が追いつかないのだけれど、けれどなぜか「面白い」んだよなぁ。
取説とかマニュアル本とか、読んでて理解出来ないのもは悉く面白くないのに、それが「小説」ならば面白いと感じる。
なんでだろう?
それが、物語がもつ最大の魅力(魔法・武器)なのかなぁと思ってみたり。
と言うわけで、今回のタイトルは「訳の分からないものを読む」でした。
さて。
ネット復活へ向けて、朔からの働きかけの部分はあとはもうパソコンの接続と設定のみの段階まできました
今は回線の開設工事待ちです。
それさえ終わればあとは繋ぐだけ(のハズ)
大変長らくお待たせしてしまいました。
もう少しですので、あとほんの少し、お待ち下さいませ
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