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ここは朔が支配人を務める劇場《閑古鳥の啼く朝に》のサロンです。上映案内から、日々のつれづれ事まで。          のんびりまったり更新中。renewal:07/05/02
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2024.11.23 (Sat)
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窮鼠は……、猫を噛んだ。
2009.12.16 (Wed)
というか、威嚇した。

 ……すると意外なことに、猫はあっけなく引きさがっていった。

 ……しかしまだ途中経過でしかない。


 朔さんは今年末に向けてあまりにも仕事に追われまくっていて(しかしそれは朔の責任ではない。上からの伝達ミスと責任者が突然辞職に追いやられたりしたためのしわ寄せ的産物)、しかもそれとは別の心配事も抱えており、精神的に不安定になったりもしていた。
 あまりにも厭過ぎて。
 しかしいろんな人から励ましのメールやお言葉を頂き、昨日(と言っても月曜日)から少しずつやらなくてはいけないことに目を向けはじめた。

 実際に作業に入ってみると、想像して怯えていたほど酷いことにもならないように思えてきて、「なーんだ。やっぱ案ずるより産むが易しだな」なんて思っていた矢先の出来事。

……突如仕事が増えやがった。しかもありえない方向に。

 もう信じらんないよ。
 何ふざけたこと抜かしてんだこの会社。

 ……と、キレまして。
 直接の上司にそう言いました。
「無理です。何なんですか一体、どうしてこんなことになったんですか」と。 

 この支社は「適材適所」という言葉も知らんのか。
 そもそもここの支社は上から下へのホウレンソウがまったくなってない。
 先週はそのことにもブチ切れて、大泣きした挙句所長と面談した。

 この所長は実は朔が新卒の時に同じNの所長をしていた人で、今年から京都に赴任になった人だから、朔と同じでここの支社はアウェー。
 ほとんど人事異動がなくて変に閉鎖的な京都支社の運営にどうにか新しい風を吹き込んで改善していこうとしている人なので、朔の話にも真剣に耳を傾けて「たしかにそれはおかしい」と言ってくれた。
 課の責任者は先月の途中で突然辞職に追いやられ、その代行をするために他県から赴任してきた人はいるものの、まだ責任者「補」ということで仮の身分。
 実質の運営責任者は不在のまま、所長が忙しい合間を縫ってどうにか運営しているような状態。

 Nにいた頃は、さすが本社のお膝元であるせいか、こんな杜撰な管理体制下に置かれたこともなかった。
 至ってシンプルで効率よく仕事が出来る環境を作ってもらっていた。
 今にして、新卒でN支社になったのは相当目を掛けてもらっていたんだな、と思う。
 Nと比べればここの支社は月とスッポンだ。
 お茶のことさえなければ明日にでも仕事放棄してしまいたいくらい。

 そんなイライラを呑み込み呑み込みしながら、周囲の人たち(決して会社関係の人ではない)に励まされて少しずつ目の前の仕事を片付けていこうとした矢先の理不尽な仕事の追加。
 しかも何度言えば分かるんだ。
 朔は元々文系の人間なんだ。
 適材適所という言葉を知らんのか。
 可愛そうなのは受験生たちじゃないか!!
 いい加減にしろ!!

 という怒りを正面からぶつけたら、猫は意外にもあっさりと引きさがりました。
 変更出来ないかどうか所長に相談してみるそうです。
 そもそも、この朔がやりたくない仕事をやりたいと言っている人が他課とはいえいるんだから、彼にやらせればいいはずです。
 彼は学生時代それを専門でやってきたわけだし。

 Nにいた頃は「京都じゃない」という一点にこだわって会社を嫌ってましたが、この支社に来て本当に心底会社が嫌いになりました。
 今になってNにいた頃を懐かしく思い出すハメになろうとは。
 でも本当に、N支社は課員ひとりひとりを思い出せば、嫌いな人ってそういなかったんだよなぁ。
 今の支社では、所長と平社員以外は全員敵ですけどね。
 大嫌いです。

 京都に戻ってくるという夢は果たしました。
 来年の目標は転職です。


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