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ここは朔が支配人を務める劇場《閑古鳥の啼く朝に》のサロンです。上映案内から、日々のつれづれ事まで。          のんびりまったり更新中。renewal:07/05/02
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七夕の節供
2005.07.07 (Thu)
 今日は年に一度の七夕の日。

 というわけで、貴船神社で行われる、水まつりに行ってきました♪


 午前中は朝10時からの裏千家による献茶にはじまり、舞楽『敷手』、式包丁と続き、
 午後は1時から七夕祭りがありました。

 朔は午前しか参加しなかったのですが、さる筋からチケットを入手したので、裏千家のお茶席
(本席・副席・点心席)にも寄らせて頂きました♪
 感想は、一言で言って「行って良かった!」に尽きます(笑)

 朝、貴船神社に着いてみると献茶まで時間があったので、先に「ひろや」さんで行われる本席で一服頂きました。
 一席50名という大掛かりなお席で、とても和やかないいお席でした。
 とてもじゃないけど、朔みたいな若輩者には真似できません。
 あの境地に立つには、あと何十年かかるやら……
 ええと、朔自身忘れないうちにメモっておくと、
 点前は長板、釜は雲竜釜、お菓子は天の川、お茶は長○(忘れた…松ではなかった)の白、お軸は『緑水清々山是青』(鵬雲斎直筆だっけ?)だったような。
 あとは会記見たけど忘れました。
 香合がかわいかったです。
 何から何まで、普段はとてもじゃないけど見られないような高価なものばかりで、とてもおもしろかったです。
 
 で、次に献茶を見させて頂いたのですが…
 白状すれば、前から5列目くらいに座っていた朔は、人の頭ばかりであまりよく見えませんでした(笑)。
 献茶を見るのは初めてだったので、とても残念です。
 あ~、見たかった!
 立礼のお点前も、滅多に見れないし。
 わずかに釜だけ見えたので、水をさす回数などからお濃茶かな?と見当をつけていたのですが、やっぱりお濃茶でした。
 そして二服目にお薄。
 どちらも貴人茶碗(茶碗の下に、貴人台という台が付いていて、文字通り身分の高い人に出すための茶碗)を使ったお手前で、返す返すも見られなかったのが残念。
 でも、話には聞いてきた、お点前さんはお茶をたてる時にマスクをする、というのが見られて良かったです♪

 献茶の後は引き続いて鷺森神社雅楽保存会による舞楽「敷手」を鑑賞しました。
 これは元々、宮中で立太子礼の時に舞われたものらしく、とてもメデタイものだそうです。
 朔はその方面はちっとも知らないのですが、ふたりの女の子(たぶん小学生か?)が息を揃えて舞う姿は、”可愛い”だけでなく、なにやら神々しいものまで感じてしまいました。
 神々しい、はちょっと違うかな。
 雅楽の音と、一糸乱れぬ舞と。
 そこには、やっぱり特別な力や祈りが宿っているように感じたのです。
 ああ、でもやっぱり、あの舞には神懸り的なものを感じたかな。
 音楽って、不思議な力がありますよね。
 人を恍惚状態に導くというか。
 ヒトラーも演説のときに音楽流したらしいし(ちょっと違う)。

 続けてあった「式包丁」は言葉すら聞いたことがなく、一体何が始まるのかと見ていたら…
 「式包丁」とは、料理のためではなく、瑞兆を表すための包丁さばきらしいです(合ってるか不安……)。
 1月1日とか3月3日とか、奇数が重なる日にするんだとか。
 生間流の方々が奉納したのですが、説明で秀吉が豊臣姓を賜った頃がどうとか、宮家がどうとか、桂離宮がどうとか言っていたのは、すべて右から左へと流れて行ってしまいました…
 聞いてる時はおもしろいな、と思って聞いてたんですけど、その後の衝撃が大きくて。
 今回さばかれちゃったのは、鯛と鯉だったんですけど…
 なんか、もうすごいんです!
 右手に脇差みたいなの持って、左手に火箸みたいなの持って、
 舞うように刀振り回しながら、魚をおろすんですよ!
 ホントに衝撃的でした。
 包丁って、それ刀やん、みたいな。
 最初の鯛なんか、3つくらいにぶつ切りされた後、なにやらぴーっと引っ張れば、皮一枚で繋がったような切り身がひとつながりになって出てきましたからね。
 あ~ら不思議、ですよ。
 次の鯉は、何がどうなったのかもわからぬうちに、ぐぐっと頭を引っ張れば、片身を付けたままはがれていったんですよ。
 それがどういうわけか、泳ぐような格好で立ち上がってるし。
 それらがどうして「瑞兆」なのかは知りませんが、とにかくすごかったのは事実です。
 包丁でやれと言われても、大抵の人はできないんじゃないでしょうか。
(朔はそもそも魚がさばけません)
 いや~、えらいもん見てしまいましたね。
 ホント行ってよかった。

 で、次に、点心席に行きました。
 って言っても、赤飯を受け取っただけなんですけどね…
 タダでチケット貰ったにも関わらず、朔は点心に期待していたので、悲しくなりました(ずうずうしいヤツです)。
 でもだって! 蓋を開ければ、そこには一面の赤飯(奈良漬とその他ちょっとしたおかずだけ)……
 ……いいんですけどね、赤飯食べるのなんて、何年かぶりだったし……

 で、その次に「ふじや」さんの副席へ。
 えーと、会記見たんですけど、ほとんど忘れました……
 待合(お席に呼ばれるまで待っている部屋)のお軸は滝の絵でした。
 短冊は鵬雲斎直筆だったのかな?
 お茶勺は、鵬雲斎お書付(?)銘は「織女」でした。
 水指はアメジスト。
 お菓子は栃もち。
 覚えてるのはこのくらい。お茶銘は○○の白でした。
 朔の入ったお席の正客さん(客の代表みたいな人)は、当然のことながらお茶に相当造形が深い方のようで、半東さん(ハントウさん。亭主側の人で、客をもてなすために挨拶や道具の説明をしたりする)といろいろ会話なさってたんですが、朔がついていけたのは時候の挨拶や天気の話題まででした……。
 もっといろいろ勉強せねば。
 決意を新たにした次第です。

 さて、一通りめぐった朔は、いいかげんお腹も張ってきたので、奥の宮にまで歩いていきました。
 その道々には川床が。
 川床、ご存知でしょうか。
 京都の夏の風物詩。
 納涼の代名詞。
 四条あたりの鴨川にも出ていますが、やはり貴船の川床は川もきれいだし、緑の木陰で味わうお料理は最高でしょうね。
 朔もいつかは行ってみたいものです。


 さてさて。ずいぶんのんべんだらりと長くなってしまいました。

 ではでは今日はこの辺で。

 朔の七夕よもやま話でした。

 (七夕……?)

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