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ここは朔が支配人を務める劇場《閑古鳥の啼く朝に》のサロンです。上映案内から、日々のつれづれ事まで。          のんびりまったり更新中。renewal:07/05/02
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2024.11.23 (Sat)
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はぁ…
2007.11.24 (Sat)
仕事から戻って、録画してた『花いくさ~京都祇園…』を観ました。
で、泣いた人。笑

 実は朔、1年くらい前に原作読んでるんですよ。
 1回読んだきり、手元にあるから何時でも読めるや~と思ってそのまま読み返していないので、程良く忘れていて楽しめました。
 その上、最近テレビのテロップやスタッフロールがフツーにぼやけるくらい視力が落ちているので、映像のあら捜しをすることもなく楽しめました。笑
 舞妓さん姿、似合ってましたね~ 可愛い

 圧巻だったのが戸田菜穂さんで、すごい女優魂でした!
 今回のドラマの中で、一番「生きて」いたように感じたのは朔だけ?
 あやこさんねえさんとのもみ合い、見所の1つだと思います。
 いや~すばらしい思い切りっぷり。
 女って怖いですね~。
 うんうん。

 もう1つ見所だと感じたのは、やはり峰子が約束の3年目の日に頭を下げて切々と想いを打ち明けた所でしょうか。
 自分に通った一本の筋を通すために恋は出来ないと訴える峰子の姿に、何故か朔さんが号泣(だいぶ大袈裟)ですよ。笑
 自分の生きる場所を選び自分を変えたくないという信念と、変わるのが怖いという思いと、どうしても一歩を踏み出せない想い。
 思い切ったはずなのに、ふっと弱くなった時に、人って誰かに寄り掛かってしまうんですよねぇ……。
 はぁ……

 あ、その前の、包丁持ち出す所も見所の1つかな
 峰子のキレると恐ろしいというエピソードで、どこかのホテルで奥さん(中村〇緒さん)に鉢合わせしてしまい、結局奥さんを優先されて××をした、という凄まじい話も原作にはありましたっけなぁ。
 新太郎(字あやふや)さんについては、朔はたぶんリアルタイムには知らないので(そして出演作品を観たことがないので)、どれだけステキな人だったのかは想像の域を出ませんが、奥さんはまだTVや舞台で活躍しているわけで、どういう気持ちでこのドラマを観るんだろう……とか思ったり。
 〇緒さんは今でも旦那さんのことを愛してるみたいだし、峰子とのことも知っておきながら、当時どうして離婚とか考えなかったんだろう……とか思ったり。
 人間の気持ちって分かりませんね。
 特に恋愛は。

 そんなことはともかく、この作品は、是非たくさんの人に観てもらいたいと思います。
 というのも、朔がかつて観光案内をしたイタリア男性は、祇園の舞妓や芸妓さんのことを高級娼婦のように勘違いしていたからです。
 まったく勘違いも甚だしい。
 怒り心頭怒髪天ですよ。
 下手をすると、こういう勘違いを同じ日本人でもしている人がいるので、その誤った認識をどうにかして欲しいです。
 ドラマの冒頭のナレーションでもありましたが、元々祇園は、女性の社会的自立の手段として、教養ある女性が舞いや謡を芸として売るために発足したのです。
 決して、郭のように体を売るためではありません!
 四民平等の時代を迎え、京都ではそれまで公家や貴族だった家家が身を持ち崩し、名前だけでは食べて行けなくなってきます。
 そんな時、それまでに身に付けた教養を生かして女性の経済的自立を図るのを援助するために、お座敷が誕生したのです。
 祇園の芸舞妓は、芸は売っても体は売りません。
 それが誇りであり、祇園で遊ぶ最低限のマナーなのです。
 それをアン〇レアさんは「モーニングコーヒーを一緒に飲む人」とか表現したんですよ!
 その時朔さんは、猛烈な勢いで無い智恵絞って彼の認識を正しましたね。
 英語で。
 ふざけんな、とか思いながら。笑
 清水坂の途中で、修学旅行の中学生にじろじろ見られながら。

 それにしても「モーニングコーヒーを一緒に飲む人」ってのは、イタリア流の表現なのでしょうか、英語流の表現なのでしょうか。
 直截な言い方でもなく、いやらしくないしちょっとお洒落で面白い表現だなぁと感心したので妙に記憶に残ってます。

 まぁ何はともあれ、祇園を性の乱れた風俗の街だと思っている人がいたら、ぜひともこの作品を観ていただきたいわけです。
 そして、日本文化を誤って認識している外国の人たちにも。

 朔の大好きな祇園は、誇り高く格式も高く、伝統と芸に生きる粋の世界ですから。
 ああ、出来ることなら朔もこの世界に飛び込みたかった。
 今更そんな後悔が押し寄せてきたり。
 もう遅いですけどね。


 はぁ……。
 さて今日は、いよいよ所長とのお食事会です。
 正直気分は重いですけど……明日からは久々のフリーの2連休なので、我慢して付き合おうと思います……。

 2連休! 何しようかな

 劇場の上映は必ずしますので!


ではでは。

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