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ここは朔が支配人を務める劇場《閑古鳥の啼く朝に》のサロンです。上映案内から、日々のつれづれ事まで。          のんびりまったり更新中。renewal:07/05/02
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感想。
2011.03.23 (Wed)
以前衝動買いで紹介した、『バチカン奇跡調査官 黒の学院』(角川ホラー文庫/藤木稟)についての感想です。

 熱狂的なファンだ、異論は認められない!という人はスルーして下さい。
 あくまで朔個人の抱いた感想なので。

 感想を一言にまとめると、「物語としては面白いけど、お話としては残念な感じ」です。
 どういうことかと言うと、物語の骨子(バチカンに所属する神父たちが、奇跡調査を行うなかで事件に巻き込まれていく)は非常に面白いと思うのですが、なんか…以前もちょろっと書いたように、文が…非常にぎこちないのです……(偉そうですみません……。でも本当にそう思うのです)。
 読んでいて、「え、ちょっと待って、どういうこと!?」と立ち止まり、何度も読み返さないといけない箇所が多すぎるというか……(ちなみに朔は、国語の成績では5以外取ったことがなく、専門書はともかくとして、こういった娯楽用の本でここまで詰まりながら読んだことはありません……)。
 一番驚いたのが、文庫p.240最後の行からp.241の最初の行への転換部で、「え。ドロティアが殺されてるって、誰が言った(どこに書いてあった)の?!」となりました。
 だって、生きてると思って部屋を訪ねてみたら、死体が横たわっていたヨという(よくある)場面なのですが、

p.240
 l.9「シスター・ドロティア、ヨハネスです。起きていますか?」
 l.10ヨハネスは何度もドアを叩いた。応答はなかった。
 l.14~15薄日が差し込む居所の床に、横たわっているドロティアの姿があった。それから相変わらずの異臭がする。
 l.16「フランチェスコ神父の体臭が染みついていますよ」
 l.17~18平賀が、鼻をくんくんいわせながら言った。確かに、最初、この部屋に来た時に感じた獣臭のようなものは~に違いなかった。
p.241
 l.1ドロティアの死体はうつぶせになっていて(以下割愛)

 と続いてるんですよ…?
 普通の人間なら、臭いが云々(それも、死臭がする、とかではなく、体臭の話題)言う前に、「死んでる!」とか、「一体誰が…?!」という反応をするものだと思うですが……。
 そういうやり取りが一切なく、いきなり死体の考察から入っていったので、「え? 最初から死んでた??」と本気で考え込みました……。
 他にも、これは時系列に関することですが、マリオ・ロッテの宙吊り事件?とセバスチャン転校と平賀たちの派遣と、どの順番なのか最初読んだだけでは分かりづらかったです……。
 他にも、細かく表現的に「??」というところが多々あり…。
 物語の方向性やあらすじとしては非常に面白いのに、読むのが苦痛、といいますか。
 まぁそんな残念な感じでした……。

 それから、キャラクラーの立て方ですが。
 神父であり科学者であり、神の存在を信じる一方で、安易な奇跡は認めない(科学によって立証する)、という平賀のキャラクターは非常にユニークでした。
 信仰と科学が矛盾していないのが、面白い。
 でもだからこそ、もう少しの工夫でいかようにも膨らませられたキャラだと思うのです。
 この一冊だけでは、まだ平賀の魅力が十分に発揮されていないと思います。
 そして相棒のロベルトですが、はっきり言って、何のためにいるのかよく分かりません……。
 一応、古文書と暗号の解読家、という設定なのですが、ようやく役に立ち始めるか、というのが、もはや半分以上物語が進んでから。
 しかも、解読法を発見して置換したところで力尽き、その後のおいしいところはみーんなチート平賀に持っていかれてますからね……。
 てゆーか、平賀が万能すぎて、ロベルトの存在意義が……。
 平賀だったら、ロベルトいなくてもひとりで暗号を解読できてたと思います(c.f. p.27 l.5 ロベルト「こんなに多くの雑誌や新聞の切り抜き、何のために貼ってるんだい?」 l.6平賀「ああ、それは世界中に飛び交っている暗号の解読のためです。私が解読する限りにおいて数十の組織が、雑誌の広告や新聞の告知板などで連絡を取り合っています」 ←もはやロベルト必要ナシ。笑)。

 平賀を美形美形と持ち上げるなら、ロベルトとの間に、カトリックにありがちな男色系(差別するつもりはありません)のニュアンスをもっとそこはかとなく醸し出しさえすれば、いろんな年代のお嬢様方にウケそうなものを、そういうわけでもナシ。
 なのに、ふたりは常にぴったり行動と部屋を共にしている。
 なんだかよく分からないふたりでした。

 扱いがよく分からないキャラといえば、散々カリスマとして持ち上げられていたマリオ・ロッテや、唯一一人称での語りを許されたセバスチャンは、結局どうなったんですかね?
 教会でのクライマックス後が尻切れトンボで、マリオはかなり洗脳が進んでたんじゃないかな?と思うので、少しは触れてもらいたかったところです。

 ネットで藤木稟さんの書評をいくつか検索してみたりもしましたが、京極夏彦氏と比較してみる、というのが多かった気がします。
 朔は藤木さんの作品はバチカンシリーズの1冊目しか読んでいないのですが(京極さんなら、百鬼夜行シリーズ(←「京極堂シリーズ」だと思ってた。笑)を『邪魅の雫』以外はすべて読んでる)、この二人の作風が特別に似ているとはまったく思いませんでした。
 まぁ、今回は物語の舞台となる時代も国も違いますからね。
 でもそういう表面的なことだけじゃなくて、重量感というか、内面的なところもかなり違うと思うのですが。
 なによりやっぱり、「重み」「深み」が違います!
 バチカンシリーズは、非常にlightです。
 文章的には多少の引っかかりを覚えようとも、さらっと読めます。
 文法的に詰まる(p.325 l.11「決して英語のひそひそ話は止めてくれよ」は正しいのでしょうか? “決して~ない”と、否定語と呼応するのが正しい用法だと思うのですが……)箇所はあれども、回りくどい表現や必要以上にペダンチックな所はありません。
 むしろ、百鬼夜行シリーズをさらっと読める人がいたらお目に掛りたい。笑

 とまぁ、以上が朔が抱いたおおまかな感想でした。
 これなぁ、魅せ方によっては、もう少し面白いお話になりそうな気がするんだけどなぁ、と思います。
 というわけで、期待半分に続く第2巻も買ってみました。
 まだ読んでませんが、今度は多少ロベルトにも光が当てられそう?
 シャーロック・ホームズしかり、長野小説しかり。
 男性2人組によるやりとりは朔の好むところなので、もう少しつっこんだ平賀とロベルトのやりとりが見られれば、と思います。

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地区大会の。
2011.03.21 (Mon)
そういえば昨日、地区大会の記念品を頂きました。
 ↓式次第と、記念品の扇子


 まぁ問題は、何と書いてあるのか分からない、ということですかね。笑
 朔の非常に乏しい知識の中から、「二文字でこういう扇子とかに書いてそうな言葉」をピックアップしてみたところ、候補としては
 ・無事
 ・和敬
 ・喫茶?
 くらいしか思いつかないのですが、一番の有力候補「無事」について考証してみました。
 参考文献は、大学時代に専門課程のくせに唯一「優」が取れなかった古文書講読の授業で使った『増訂 近世古文書【解読字典】』です。
  

 あー……、「事」はそれっぽいけど、「無」はどうなんだろう……??
 朔は本当にこういうのが苦手で……。
 得意な友達に言わせれば、「見れば分かる」そうなんですけど、まるっきり分かりません!
 こういう崩した字でじゃなくても、たとえば友達のノートの走り書きとかも、読めません(下手すると、黒板の板書とかも)。
 なんというか、他人の書いた字を意味のあるものとして脳が捉えないというか……。
 自分で書道とか習って書けるようになれば、読めるのかもしれませんねぇ……。
 読める方、教えて下さい!

 式次第の方には、茶名拝受者の欄に朔の名前があって嬉しい限り。
 あぁ~、先生と同じ音!
 新入会員の時は就職のために参加出来ず、茶名の時には災害で参加出来ず(今回)、じゃあ次はもう准教授の時まで参加資格はないのですね……。
 准教授……。
 いったいいつになったら、ですが。笑
 
 さてここから2週間、修羅場をくぐり抜けていきたいと思います……。
 たぶん劇場の上映は、4月になるまで無理かと……。
 申し訳ありません!
 その分、こちらのブログは更新していければと思っておりますので。

ではでは。

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3月20日 七事式のお稽古
2011.03.20 (Sun)
 予定通り、朝6時半に起きてお稽古に行ってきました
  
 写真は今日のお菓子。
 それにプラス、きんとんの「菜の花」の3種でした

 まず、朝9時からはじまる且座に参加。
 以前にも一回やったことのあるお稽古ですが、今回も花を活ける役が当たりました。
 たぶん、これが一番簡単な役。笑
 そして昼休憩直前には四畳半の炭付花月。
 夕方4時半から三友之式。
 以上3科目に参加しました
 おかげで、だいぶお香の扱いが分かってきた
 香元の役もいつかやってみたいな~

 合間合間に他の人たちのお稽古の見学や休憩をはさんでいたわけですが、つなビィ。に「暴食の数々」とあるように、昼休憩は近くのお店でランチ、お稽古後は京都駅のポルタで友達と食事しました。笑
 朝はバナナ1本だけ、しかも帯で締め付けてるし、一昨日から体調がものすごく悪かったので、食事が苦痛でした……。
 が、バレンタインのリベンジなので、根性で食べました。
 ランチは半分残したけど、オムライスは全部食べたぜ
 そして駅から歩いて帰って、ソッコー着物脱いで、そのままお風呂に直行&お風呂1時間コースでした。笑
 お風呂の友は、卒旅で行くはずだったけど行けなかったドイツの旅行案内書。
 なんで今さら、と自分でも思うけど、目に付いたので。笑
 ドイツってカタブツなイメージがあるけど、意外や意外、めっちゃお祭り好きな国だと知りました
 クリスマスマーケット、ビール祭りは予想の範疇としても、民族衣装を着てのパレードとか移動遊園地とか、めっちゃ楽しそう。
 あと、鉄道網がすごいらしい。
 いいな~、電車の旅
 ライン河クルーズで古城探索も楽しそう

 まだ途中までした見てないので、しばらくお風呂タイムが楽しめそうです♪

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面白いニュース発見。
 ⇒本日3月19日の夜は19年ぶりに月が最接近、14%も大きい「スーパームーン」が見られる(らばQ)

 本日は年に3度の軽度のイレギュラー業務で、帰宅時刻が19時過ぎだったのですが、雲の向こうに見えるお月さまがめっちゃでかいな。とは思ったのです。
 雲越しだというのに、大きくはっきり丸く輝いてましたから。
 なるほど、こういうことだったのですね

 日本時間のピークは午前3時頃……。4時に満月か……。
 しかし今日は睡眠3時間で11時間労働をした後でして……。
 そして明日は、七事式のお稽古ということで、6時半には起きてきものを着て出掛ける予定……。
 いつもなら3時4時まで起きてるなんて当たり前だけれど、今日それをやったらさすがに死にそうですな。
 ただでさえ昨日から体調悪いのに。
 ちょっと残念。

 天体好きの方、朔の分まで見てきておくんなましー。

 ではもう寝るとします……。
 おやすみなさい。

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何だか調子が上がらない…。
2011.03.19 (Sat)
 ホワイトデーのチョコレートに囲まれてウハウハな状態なのに、まったく食べる気になれない……。
 自分で買ったモロゾフですら、食べる気がしない……(まぁ元々、箱につられて買ったんだけど)。
 ゴディバのチョコも未開封。
 アーモンドのやつは少し手を付けたけど、その後手つかずのまま。
 なんだか、胸がつかえてて。

 18日に社員等級の発表があって、朔は役職者も含めたランキングで全国9位に入ってるらしいです(全部で300余名中)。
 発表された時は驚いたけど(朔は平社員)、今はそれも何だか…って感じ。
 面談の度にリーダー職へ誘われる原因がこれではっきり分かったけど、役職者になるつもりは今後もナシ。
 はやく辞めたくてしょうがない。

 うちの会社が主体になってやってる義援金募金に、朔的には史上最高額を寄付させて頂きました。
 ところで、北関東・東北の支社が事実上4月までは営業活動ができない以上、年間売上達成のためには残された地域の支社が頑張らないといけないわけで……。
 誰も口にはしませんが、正直、春の賞与が支給されるかどうかが……。
 今回の震災で、一体会社的にはどのくらいの損害を被ったのか……。
 誰もがその話題に触れようとしないところに、必要以上の(?)不安を感じずにはいられません……。
 まずは壊滅状態の支社の移転、設備投資、顧客へのサービス補填……、それらに莫大な経費がかかる以上、借金経営にしないためにボーナスカット、とか言われると、言われている内容には矛盾を感じないものの、春ボーナスは完全マージン制なので、もらえなかったら暴動おこしたいくらい腹立たしい……。
 嫌で嫌でたまらないのにこの会社で働いてるのは、京都で暮らし続ける資金のためなのに……。

 よくラジオで、被災地の分まで関西が経済を回してやる!みたいなコメントが流れてますが。
 回すのはいいけど、カットされるのは嫌だなぁ……。うううっ
 こっちだって、必死に働いてるんだよぅ……。

 毎日毎日悲惨なニュースばっかり飛び込んできて、それでも毎日働いて、でもなんだか周囲はモノが品薄で(?)、貰えるはずのボーナスもない……。
 そんなの、こっちだっていつか参っちゃうよ……。
 とりあえず。
 何でもかんでも「自粛自粛」っていうこのムード、なんとかならないかなぁ……。
 明るい話題はないんかいっ。
 
 このままじゃ、抑圧され続けた「不平」「不満」が、いつか日本中で大爆発を起こしそうで、なんだか怖いです。
 ACへの苦情とか、その最たるものなんじゃ……と個人的には思うのですが……(参照)。
 我慢が限界に達っする前に、みんなで上手に息抜きできるといいですね。

 とりあえず早く春よ来い

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