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ここは朔が支配人を務める劇場《閑古鳥の啼く朝に》のサロンです。上映案内から、日々のつれづれ事まで。          のんびりまったり更新中。renewal:07/05/02
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千秋楽!
2006.05.01 (Mon)
こんばんわ。
 さて今日は、というか昨日4月30日は都をどりの千秋楽でした。
 一月に渡る一大イベントがようやく幕を閉じたわけです。
 すべてを終え、打ち上げをし、バイト代をもらった今…
 頭を過るのは、楽しかった、疲れた、楽しかったという言葉です。
 ああ、本当に都をどりにお運びとして参加できて良かった。
 こうやって京都の裏方に参加できて、本当に幸せです。
 来年も参加したいけど……運良く京都で就職できていても、仕事があるから無理だろうなぁ。
 土日だけでもいいから、参加したいです(>_<)
 
 今日のお点前さんは、照古満(てるこま)さんでした。
 照古満さんは、朔がまだ高校生で親元にいた頃、
 TVのドキュメンタリー番組で観たことがある方です。
 地方出身の女の子が祇園で舞妓を目指す、という
 1年間に渡るおしこみさん時代を追った番組でした。
 主役(?)は廣島屋さんの女の子でしたが、照古満さんも先輩としてちらっと出ていたのです。
 そんな人に実際に会うことができ、そのお点前をこの目で観る日がくるなんて、
 一体誰が想像したでしょう。
 ホンモノの照古満さんはすらりと背が高く、モデルさんのような方でした。
 感動です。
 朔はその番組を観て舞妓さんに憧れ、一時期本気で門を叩こうとまで思ってました(笑)
 でもその時すでに高校卒業直前か直後だったので、年齢的に諦めたんですけどね。
 ですが、今日置屋のおかあさんからお聞きした話では、最近は高校を卒業してから
 飛び込んでくる女の子も多いみたいです。
 まぁ、時代が変わったんだなぁという感じです。
 確かに今の時代、高卒くらい取っておかないといろいろと厳しいですし。
 ちなみにドキュメンタリー番組で主役をしていた女の子は、今も舞妓として頑張ってはります。
 都をどりのゲネプロ(?)を観せてもらった時、
 朔の横の花道(?)からずらーっと出てきた舞妓さんの中にいはりました。
 顔を観た途端にそうと分かり、何だか感慨深かったです(笑)

 ところで、都をどりにはいろいろと有名人の方々がいらっしゃいます。
 今日は……塩爺こと元財務大臣の塩川正十郎さんがお見えでした。
 振り返ったら塩爺ですよ。
 ものっすごい間近で見てしまい、一瞬ぎょっとしました(笑)
 穏やかそうなおじいちゃんでした。
 それにしても…愛知万博での小泉首相といい、なぜ朔は政治家ばかり……。
 朔だって、俳優の中井貴一さんを見たかったです。
 友達に聞いた話ではなんとマスクをしての登場だったそうで、
 かなり目立ってたようです(笑) 花粉症なのでしょうか?
 背がすらーっと高く姿勢が良かったとか、
 自分より先にお客さんを通すなど、紳士的な態度だったとか。
 話に聞くばかりで…返す返すも見たかった……。
 あといろいろ歌舞伎役者さんもいらしてたみたいですが、朔は一人も会えず……。
 そうそう、女優の田畑智子さんのご実家は祇園だそうで、
 毎年田畑さんもお見えになっていたそうですが、
 今年はお見えにならなかったみたいです。
 その代わりと言っては何ですが、お姉さまが何度もいらしてたとか。
 ご実家の商売の関係でしょう。

 朔の祇園に対する憧れは止みません。
 そもそも京都の大学を選んだのも、舞妓さんに憧れて、ですし。
 舞妓さんになることはできないけど、せめてその近くで暮らしたいと思い、
 京都に進学しました。
 その中で茶道をはじめ、そこからツテを得てこうして舞妓さんたちのお手伝いができて……
 朔は幸せ者ですね。
 でも、都をどりのバイト中にお茶屋の女将さんから「お料理を出す人を募集している」
 と声を掛けられた時、やらせて下さい!とは言えませんでした……。
 祇園が大好きでそこで働きたいという想いはあっても、
 例えば正社員なのか、とか
 福利厚生は、とか
 給与は、とか……
 現実的に考えないといけないことは多いです(>_<)
 高校生の頃のように、好きだから、という気持ちだけで飛び込める勇気は
 なくなってしまいました。
 悲しいです。
 もしあの時、すべてを捨てる決心をして舞妓さんになろうと置屋の門を叩いていたなら、
 と思ってしまいます。
 夢を見るのは楽しくても、夢を実現させるのは苦しい。
 朔には、今も昔も捨てられないものが多すぎました。
 ああ、切ないなぁ……。
 どうして、その一歩を踏み出せないんだろう。
 そのしがらみを作っているのも、他ならぬ朔自身だというのに……

 そうそう、夕ご飯を四条大橋のところにある東華菜館で友達と食べました!
 築80数年だそうで、雰囲気のある素敵な建物なんですよ~♪
 相変わらず朔は食べ物にあまり関心がないので、
 お店を選ぶポイントは外観・内装です(笑)
 ここは外国の古いホテルか、という感じのレトロなエレベーターに乗って5階へ~♪
 う~ん、素敵です!
 ホントは写真を撮りたかったけど、お店の人がいるので出来ませんでした…。
 まぁいいや、素敵マッチ箱をもらったし(笑)

 さて、今度は葵祭のバイトです。
 そして6月には3年ぶりの薪能です。
 今年こそ土蜘蛛観ますよ! 楽しみです♪

 どうかこれから、もっともっと京都のいろいろな面を見ることができますように。

ではでは。

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