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ここは朔が支配人を務める劇場《閑古鳥の啼く朝に》のサロンです。上映案内から、日々のつれづれ事まで。          のんびりまったり更新中。renewal:07/05/02
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1月5日。夜中に。
2007.01.05 (Fri)
 ヒキコモリ5日目ですか……(笑)
 毎日正午に起き出して、
 食事、録画した深夜映画の観賞、卒論、食事、読書、就寝……
 の繰り返しです。
 深夜映画、本当に多いですよね。
 正月から今日までに、
 『マイ・ボス・マイ・ヒーロー』(韓国)
 『ファイナルファンタジー』(日米)
 『殺人の追憶』(韓国)
 『シャーロック・ホームズ バスカビル家の犬』(英国)
 を観ました。
 
『マイ~』は、日本のドラマ版に家族がハマッていて(夏に帰省した時、その熱狂ぶりに驚かされた。朔はそれまで観たことがなかった)、それ以来時間が合えば朔も観ていました。
 で、途中から見始めた所為かタイトルの意味が分からないまま終了したのですが、
 今回本国の映画を観てようやく理解しました。
 もともとは「君師父一体」という格言?からきているようです。
 で、それをマフィア?風にアレンジして「頭師父一体」となるそうで、
 意味は「(組の)頭目と師匠と親父は一体だ(=どれも同じモノだと思って敬え)」ってとこでしょうか。
 だからこその、 マイボス☆マイヒーローだったわけです。
 ようやく意味は分かったものの……はじけっぷりは日本版の方が楽しかったような。

 映画の最初で、頭が主人公に向って「自分の名前を漢字で書いてみろ」と言い、どうやらそれが出来なかったから主人公は高校からやり直すことになります。
 しかし…仮にも自分の名前を書けない人なんて本当にいるのか?と思わず疑ってしまいました。
 いくらハングル(ひらがなに相当)があるからって、いくらなんでも自分の名前くらい……
 韓国も教育大国という印象があったのですが、実は識字率が低かったりするのでしょうか……
 ええ~? でも自分の名前ですよ……?(-_-;) 

 国民性・文化背景の違いのせいか、どうも納得いかない部分が多かったり。
 ヒロインの女の子が、勉強する金欲しさに身体を売ろうとしているのですが、
「大学に行きたい、留学だってしたい」と言うわりには、勉強している気配がないのですよ……。
 成績も下がってきているようだし、だったら身体なんて売ってないでフツーに勉強すればいいじゃん。と言うか……。
 そもそも、お金がないならそんな有名私立に行かないで公立高に行けば?という感じ。
 成績優秀なら奨学金だって出て進学援助だってしてもらえるはずなのに、どうしてこの女は勉強せずにそんなことをしているのか、理解できませんでした。
「あたしのこと好きでしょ? 結婚してあげるからお金を貸して」とか言ってるし……。
 どういう高校生だよ……。
 
 日本版よりおもしろかったのは、英語の女教師さんでした☆
 河川敷で喧嘩を傍観してる時とか、最後の乱闘シーンとかで、
 いちいち「立ち回り……」とか教えられた専門用語(笑)を復唱している姿が笑えました。
「今のはいい角度で入ったわ」とか、最後の「ラスベガスではありえない」のパクリのセリフとか、名言がたくさんでした(笑)

『ファイナルファンタジー』は、あの有名なゲームかと思ったのですが、違いました(笑)
 しかも話の筋はアメリカの大好きな「地球外からの侵略者VS使命を帯びた少数派の男女(必ず恋愛が絡む)」の構図で、
 もう見る気も失せたのですがなんとなく垂れ流しに。
 ほんっと好きですよね、この構図。
 この国はきっと、仮想敵(国)がなければ民主主義は守れないと信じ込んでいるに違いない。
 もう最初の10分見ただけでラストの予想がつくというお粗末さ。
 この手の話、朔は好きではないのでした。オシマイ。

『殺人の追憶』は、CMを早送りして観るくらい集中して最後まで観ました。
 ていうか、正月から何てモノを放送してるんだ、京都テレビ!って感じでした(笑)
 これは何て言うか……問題作ってわけではないんですよね?
 でも実際にあった未解決事件を基にしてるって出てたし……こ~~わ~~~。
 最後の容疑者のところでは、第一容疑者があんな死に方をしてしまったし、
 酒を飲んで暴れる警察官にマジむかついたし、
 もうそろそろ時間的にもラストだし、最後どうなるのかハラハラしっぱなしでした。
 それにしても本当に何なんだ、あのザコ刑事!!(ひどい言い方)
 あいつさえいなかったら、第一容疑者も死なずに済んだし、第三容疑者の容疑もその場で晴れてたのに!!
 そもそも朔は暴力ふるう人が大嫌いなのです。
 あんなことになって責任取って辞職するのかと思ったら、別にそうでもないみたいだし。
 自分も脚を切断することになってたみたいですが、自業自得。
 それよりも第一容疑者の身内に心底謝りやがれ。何が警察だ、ただのチンピラめ。

『バスカビル家の犬』は……懐かしい。
 朔の小学校時代の愛読書は、ホームズのシリーズでした♪
 ホームズ、ステキです。大好き(*~_~*)
 たとえコカイン中毒だろうと(笑)
 もうホームズに関しては夢を見すぎているので何もいいません(笑)
 たとえ誰が演じても不満出るだろうし。
 だからワトソン君について。
 最初、ちょっと笑ってしまいました(笑)
 なんか、ちょび髭の伍長みたいじゃありません?(何年製作か忘れたけど、たぶん最新リメイク版)
 でも、ま、それもホームズとのツーカーぶりが観られたらそれで良いのです☆

 で、少し考えたのですが。
 朔の小学校では「読書記録」というものを書かせる指導がありまして、
 中~高学年にかけて、朔は1年間の読書量が300冊を超えるという本の虫でした。
 いちばん好きだったのが前述のとおりホームズシリーズ。
 あまりにもホームズが好きで、アルセーヌ・ルパンのシリーズには手を出さないという徹底ぶり(たしかシリーズ中にこのふたりの対決があり、結局ホームズが負けるのですよ、たしか)。
 他にもホームズ少年探偵団シリーズとか、B組探偵団シリーズとか、名探偵カッレくんのシリーズとか、エラリー・クイーン、エドガー・アラン・ポー、アガサ・クリスティー……と、もうそりゃとにかく推理小説ばっかり読んでた時期があったのです。
 そうでなければ、探偵小説に準じるような謎解きゴシックホラーとか(笑)
 
 それでですね、分かったような気がしたんですよ。
 どうして朔の書く話は少年が多いのか。
 ずっと、長野まゆみさんの影響かな?とぼんやり思っていたのですが、それ以前に原因があったようです。
 やっぱり、突き詰めて考えてみると、根幹にあるのはホームズとワトソンのような気が。
 そして少年探偵団。
 そこには女々しく騒ぐだけで足手まといになる女子もおらず(B組探偵団のガビーも、カッレくんに出てくる女の子も、すばらしい勇気と機転を見せる。ホームズが恋愛感情を抱いた?女性も、なかなか強かな人でしたよね)、信頼で結ばれた仲間たちが幾多の苦難を乗り越えて事件を解決する。
 なんてすばらしい☆
 そんな彼らが繰り広げる冒険に小学生の朔は釘付けだったわけです。
 特にホームズとワトソンの、間に誰も入り込めないほどの友情と信頼!
 ふたりの関係を現代に置き換えると、どうしていい年した大の大人が結婚もせずにルームシェアなんか……と思わずソチラを疑いたくなるような設定ですが(笑)、
 しかぁしそんなことは最早問題ではない!
 ホームズにはワトソン! ワトソンにはホームズなのですよ!
 そんな関係性が、憧れとして小学生の朔に刷り込まれてしまったわけです。
 だから朔の書く物語には、圧倒的に少年が多いのですね。
 
 久しぶりにホームズ作品に触れて、そんなことを思い出し&気付きました。


ではでは。

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