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ここは朔が支配人を務める劇場《閑古鳥の啼く朝に》のサロンです。上映案内から、日々のつれづれ事まで。          のんびりまったり更新中。renewal:07/05/02
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夢の
2007.09.15 (Sat)
懐かしい夢を見たので、メモメモ。

 場所は母校の高校。
 ソプラノがパート練習に使ってた音楽科の教室から、音楽室にかけて。

 出演者 朔
      同級生でテノールのパートリーダーだった子(友達の彼氏)
      ぎょろちゃん(1つ下の同じソプラノの子)
      名前忘れた…(2つ下のアルトの子)
      中学の時は一緒に生徒会もやった、まー君(テノール)
      音楽科の声楽担当教師で、合唱部の顧問O氏
      その他大勢

 小道具 グランドピアノ
      写真(なぜかこれに、メリーゴーラウンドに乗った
      ぎょろちゃんが写ってる。笑)
      ケータイ
      制服

 シチュエーション
  どうやら、朔たちの代はもう卒業し、就職もしているらしい。
  なのになぜか、2つ下のアルトの子は現役だった。笑。
  で、朔たち卒業生はどうやら、同窓会がてらNコンに向けて
  夏休みの練習をしている部活を訪ねたらしい。

 流れ
  気付いたら、いつもパート練習をしていた新館4階の音楽科の
 教室にいた。
  誰もいない。
  音もしない。
  夏休みの校舎って感じ。
  ベランダに向かった窓もドアも、廊下側の窓も全開。
 (起きてから、1-10だったか2-10だったか3-10だったか
 思い出そうとしたけど、思い出せなかった……。
  朔の母校は、各学年1~9組が普通科で、10組が音楽科)

  廊下に出て、そのまま東の突き当たりにある音楽室へ。
  ドアのところで、テノールのPLだった男子と擦れ違う。
  「こっちは働いてるのに、こんなことくらいで呼び出されちゃ
  堪らんよな。とほほ」みたいなことを、擦れ違いざまに視線で
  語りかけられる。
 (ここで、ああ朔は社会人なんだ、と思った)

  中に入ると、いつもの全体練習の構図。
  黒板を背にグランドピアノがあって、そこに顧問のO氏が座ってる。
  グランドピアノを中心に半円を描くように椅子が並び、
  向かって左からソプラノ、アルト、テノール、バス。
  グランドピアノと同じフロア?に1列目。
  一段高くなったところに2,3列目。
  部員は総勢70名程度。
  ただし、朔が在籍してた頃からだんだん女声と男声のバランスが
 悪くなりつつあった(男子部員不足)のに、ここでは男声の数が増
 えてて「ああ、良かった」と思う。
  椅子の隙間を縫って後ろへ行き、練習を見学する、もとい一緒に
 歌いはじめる。
  ……たしか、カルミナだったと思う。
 (コンクールに向けて練習しているはずなのになぜカルミナ……)

  朔はソプラノのはずが、なぜかいつの間にかアルトの2列目にいて、
 (それもなぜかテノールのすぐ隣)
  ちらっと横の在校生を見て、制服が変わっていることに気付く。
  朔たちの時は真っ黒だった制服の裾やら袖口やらに、
 真っ白いラインが1本はしっていた。
  なぜかそれを見て、「ああコンクール用か」と思う朔。

  次の瞬間には練習は終っていて、朔の左手には、
 真っ二つに折れたケータイが。
 「これに機種変してから、ケータイがダメになったのって
 4回目……(しかも半年余りの間に)」と苦々しく思う朔。
  どうにか元のようにくっつけてみるも、閉じてる間は電源もつくのに
 (さすが夢。笑)、開けたらやっぱりバラバラに。

  ひとりでケータイと格闘する朔は、いつのまにかグランドピアノの
 周りに並んでいた列に参加している。
  どうやら、そこに座ったままのO氏に挨拶か何かしているらしい。

  と、列が進んで、まー君の番がやってきた。
  まー君「先生。先生はアイデンティティの証として、発明したもの
       をくれましたよね。(はっ?!)実はそれが壊れたんで、
       今日はまた何か別のものを下さい(えぇぇぇぇ?!)」  

  全く以って意味不明。笑。
  どうやら最初にO氏から貰ったものとは、卒業記念品を指すらしい。
  しかし、実際にO氏が発明好きなんて聞いたこともない。笑。

  答えてO氏が言うことには、
  O氏「そんなんおまえ、次は自分で俺の著書を買え!」
  だそうです。笑。

  夢の中で朔は唖然としました。
  どーゆー会話?!

  まぁO氏は実際に何冊か本を出してるみたいですけどね。
  声楽&音楽関係の。
  教則本というか、音楽理論というか、まぁそんなの。

  で、まー君が退散して、また列が前へ進み、
  その時ふと朔は、ベランダに出るドアのところに誰かの影を感じて
 振り返ったんですよ。
  そしたらそこに、こちらに背を向けて、しゃがみこんでグランウンド
 を見下ろしているワンピース姿の小さな女の子が。
  ?!っと思ってると、ベランダの左手から、その子の祖母らしき人
 が現れ、危ないから女の子を立たせて、ベランダの手摺から離れ
 させようとする……

  ……と、ここでケータイのアラームに起されました。

 ハイ。全く以って意味不明でございます。笑。
 でも、あの音楽室の感じが懐かしかったなぁ。
 学校中のどの場所よりも、あそこにいた時間が長かった。

 朝は毎日、授業の前に床掃除と20分間の発声練習。
 放課後はこれまた勿論毎日、発声練習、パート練習&合同練習。
 コンクールが近くなると、これに昼練も加わります。
 毎年全国大会に出る高校だったので、これが3年生の10、11月まで続きます。
 文化祭ももちろん参加だし。
 受験生?ナニソレ?的な世界でございます。笑。

 夏の暑い日も、冬の寒い日も、エアコンなんて洒落たものがないしがない市立高校の悲哀を噛み締めながら、あそこで歌っていたのです。
 夏は、全開にした窓からセミの声がうるさかった……。

 歌うことで何かを表現し、仲間と緊張や昂揚を分かち合ったあの命を輝き燃やすような一瞬一瞬が、今はこんなにも遠い。
 ピアノと歌があればそれだけで幸せだった日々。
 苦しかったこととか、大学受験に対する焦りとかもあったはずだけど、今となっては楽しかったかけがえのない時間しか思い出せないよ。
 好きなものに全力投球する苦しさとか辛さなら、それもいつかは楽しさに変わるって知った、貴重な時間。
 3年間部活で完全燃焼して、本当に楽しかった。

 ……もう一度、あの頃に戻りたい。
 何か忘れ物をしているような気がしてならない。
 それを探しにいきたい。

 そう思うのは、たぶん今(現実)から逃げたいだけなのかもしれないけど。
 それでも、今の僕になくて、あの頃の朔が持っていたものが確実にあるはず。
 それを取り戻したい。
 もう一度、あの音楽室に戻りたい。

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